南アリ環礁は、ジンベエザメが現れることで、有名なエリアで、モルディブで催行されるクルーズのほとんどは、この海域にやってくる。

ここでは、ジンベエザメ狙いのスノーケリングやダイビングを楽しむことができるが、それはジンベエザメ次第で、両方、またはそのどちらかの観察のみになることもある。

クルーズ本船からダイビング用のドーニに乗り込む。
多くの場合、ゲストはスノーケリングができる準備(ラッシュガードを着たり、マスクにスノーケルをつける)を進める。
ガイドやクルーがドーニ船上から、目視でジンベエザメを探す。
そんなことで見つかるの?とも思うが、そこは百戦錬磨のスタッフ陣、見つかるまでの時間に長短はあるが、高確率で見つけてくれる。

見つけるとみんなでスノーケルができる用意をして海に飛び込む。
先に飛び込んでいるガイドさんを目掛けて泳ぐ。
そして、下を見ながら泳いでいるとジンベエザメがいる、という感じになる。

ジンベエザメは、水面下をゆっくり泳いでいる場合もあるが、少し深い水深を泳ぎ、上を泳いでいるとゆっくりと水面まで進みながら浮上してくることもある。
泳ぐスピードは個体によって違い、長くずっと泳げる場合もあるが、すぐに泳ぎ去ってしまう場合もある。
スノーケリングで楽しんだ後は、そのジンベエザメが出てきそうな海域であるホリデーアウトやマーミギリなどでのダイビングとなる。

雨季、乾季によって多少エリアが違う。
その場合は、1名のガイドを中心にゲスト全員で潜る。

海中で一列になり、水深10~15mを潮の流れに乗りながら泳いでいく。
列の両端は、ガイドさんが居て、常にジンベエザメを探してくれる。

ダイビングでジンベエザメに会える確率は、フィフティ・フィフティに思えるが、それでも、海中のあの大きなジンベエザメが現れると、海中で皆歓喜の声を上げる。
スノーケリングとはまた違った趣、感動を与えてくれる。オーナーガイドのカオリータが、「あんなにみんなを笑顔にする魚はいない」と言っていた。
長年、ゲストにジンベエザメを披露してきた彼女の言葉がとても印象的だった。

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